ポケモンには、さまざまな要素があり、組み合わせ方によって育成方法が異なります。
しかし、得手不得手があるため一部のポケモンを除けば、育成のパターンは基本的に固まります。
種族値、特性、覚える技によって適した型がポケモンによって違うよ!
この記事では、多く存在するポケモンの型をまとめて解説しています。
※役割の中でも複雑に分岐するものや、当てはまらない型も存在します。
アタッカー
アタッカーとは、攻撃技で相手ポケモンのHPを削る役割のことです。
ポケモン対戦において、一番スタンダードな型であるため、ほとんどのパーティで採用されています。
おすすめの持ち物
- こだわりハチマキ
- いのちのたま
- タイプ技強化のアイテム
※『するどいくちばし』『もくたん』など - たつじんのおび
- こだわりスカーフ
- じゃくてんほけん
- きあいのタスキ
種族値だけでなく特性の効果によって火力アップするポケモンも存在します。
物理アタッカー
物理アタッカーとは、高い『こうげき』種族値や特性の効果を活かして、物理攻撃技で相手にダメージを与える型です。
・技範囲が広いポケモンが多い
・威力が高く命中率も安定している
・『ゴツゴツメット』や相手の特性でHPを削られることがある
・『イカサマ』や『こんらん』状態によるダメージ量が大きい
・『やけど』状態になると『こうげき』が半減される
≫ 上位で活躍した物理アタッカーのポケモンの型はこちらを参照してください!
特殊アタッカー
特殊アタッカーとは、高い『とくこう』種族値や特性の効果を活かして、特殊攻撃技で相手にダメージを与える型です。
・追加効果が期待できる技が豊富
・『ゴツゴツメット』『さめはだ』など接触ダメージを受けない
※一部ダメージを受ける技がある
・威力が高い技は、命中率が低いか能力ダウンするなど安定しない技が多い
・特殊技の種類が少ない
・物理アタッカーと比べると『とくこう』種族値が全体的に低い
両刀アタッカー
両刀アタッカーとは、物理技と特殊技を両方を搭載した型です。
・攻撃を受けに来たポケモンに奇襲をかけることができる
・『オーバーヒート』などの能力がダウンする技を使用しても、能力がダウンしていない方で攻撃できる
・パワーの不足や耐久方面が乏しくなるなど、育成において妥協が必要になる
・流行りのポケモン対策として育成することが多いため、対戦環境が変わると活躍が難しくなる
積みアタッカー
積みアタッカーとは、能力を上昇させる技を使用して高火力で攻撃していく型です。
・積み技の使用が成功すれば、有利不利を逆転できるようになることが多い
・役割が明確であるため、初心者にも扱いやすい
・積み技を使用するための隙を作らなければいけない
・特性『てんねん』のポケモンに受けられてしまう
受け
受けとは、相手のアタッカーに対して後出しからでも攻撃を受け切る役割のことです。
回復をしながら少しずつダメージを与えて、有利な展開を作っていきます。
おすすめの持ち物
- たべのこし
- オボンのみ
- 混乱実
※『フィラのみ』『マゴのみ』など - ゴツゴツメット
- おんみつマント
- ぼうじんゴーグル
攻撃を受けるためには、特性やタイプも重要です。
物理受け
物理受けとは、相手の物理技を受けれるよう『ぼうぎょ』方面に努力値を振っている型です。
・『ゴツゴツメット』『さめはだ』などで受けながらダメージを与えることができる
・有利対面を作ることができれば、場を整えることができる
・攻撃を受ける回数が多いため、急所や追加効果で機能停止してしまうことがある
・『ちょうはつ』『みがわり』で役割を失ってしまう可能性がある
特殊受け
特殊受けとは、特殊技を受けれるよう『とくぼう』方面に努力値を振っている型です。
・有利対面を作ることができれば、場を整えることができる
・攻撃を受ける回数が多いため、急所や追加効果で機能停止してしまうことがある
・『ちょうはつ』『みがわり』で役割を失ってしまう可能性がある
両受け
両受けとは、特定の物理・特殊アタッカーの攻撃を受けれるように努力値振りが調整されている型です。
・流行りの組み合わせに対して明確な役割があるため、選出率が高く安定しやすい
・有利対面を作ることができれば、場を整えることができる
・想定していない火力アップアイテムなどを使用されるとダメージ量が変わり役割が壊れてしまう
・対戦環境が変化すると活躍が難しくなる
タイプ受け
優秀なタイプによって受けを成立させる且つ攻撃もしていく型です。
得意なポケモンと対面すると隙を作ることができ、積み技や状態異常技を使用したりできる。
・相手の攻撃を受けるだけではなく強いタイプ一致技などで反撃することも可能
・有利対面を作ることができれば、場を整えることもできる
・さまざまなタイプの技を使用することができるアタッカーに弱い。
・受けの対象が物理・特殊ではなく、タイプやポケモン単位になり役割対象が限られる
サポート
サポート型とは、後続のエースポケモンなどが活躍できるように場を整える役割のことです。
耐久面が優秀なポケモンが適しています。
おすすめの持ち物
- メンタルハーブ
- きあいのタスキ
- オボンのみ
- ふうせん
- ひかりのねんど
サポート型は、特性や持ち物で、試行回数を確保することが重要です。
サイクル抑止
サイクル抑止とは、相手の場やポケモンに対して、補助技を駆使してサイクルを破壊する型です。
・相手のサイクルを制限させることにつながる
・役割が終われば攻撃に参加することもできる
・『マジックミラー』のポケモンがいると行動させにくくなる。
・『ちょうはつ』『アンコール』を使用されると機能停止してしまう
壁貼り要員
壁貼り要員とは、『リフレクター』などダメージ量を軽減させる技で、後続ポケモンが安全に積み技を使用する隙を作る型です。
・後続のポケモンを安定的に引き継ぎやすい
・自主退場技を使用してさらに起点にすることができる
・急所や追加効果で崩壊することがある
よく使用される技
壁を貼る技名 | 効果 |
オーロラベール | 5ターンの間、相手の物理攻撃と特殊攻撃のダメージを半分にする。天気が『ゆき』状態の場合のみ使用できる。 |
ひかりのかべ | 5ターンの間、相手の特殊攻撃のダメージを半分にする。 |
リフレクター | 5ターンの間、相手の物理攻撃のダメージを半分にする。 |
トリル要員
後続の鈍足アタッカーをエースにするために『トリックルーム』を使用する型です。
技名 | 効果 |
トリックルーム | 5ターンの間、『すばやさ』が低いポケモンから攻撃できるようになる。もう1度使用すると元に戻る。必ず後攻になる(優先度:-7)。 |
・すばやさをあげる積みアタッカーに強い
・自主退場技を使用してさらに起点にすることができる
・『トリックルーム』の優先度が-7であるため『ちょうはつ』にめっぽう弱い
・相手にターン稼ぎされると勝ち筋が薄くなる
積みサポート
積みサポートとは、後続のエースポケモンが積み技を安定して使用するために場を整える型です。
・行動保証を持ったポケモンがサポートすることが多く、複数回技の使用ができる可能性が高い
・役割が明確で初心者にも使いやすい
・自主退場技があれば起点になりにくい
・サポートに特化したポケモンが多いため、後続の2体で戦うことになりやすい
・『ちょうはつ』『みがわり』を使用されると機能停止することが多い
よく使用される技
技名 | 効果 |
のろい | 自分のタイプがゴーストタイプの時は自分のHPを最大HPの半分だけ減らして、相手を『のろい』状態にする。 |
あくび | 次のターン終了時に相手を2~4ターン(実質1~3ターン)の間『ねむり』状態にする。ただし、そのポケモンが交代されると効果は消える。 |
おきみやげ | 自分が『ひんし』になる代わりに、相手の『こうげき』『とくこう』ランクを2段階ずつ下げる。 |
すてゼリフ | 相手の『こうげき』『とくこう』ランクを1段階下げたあと、手持ちのポケモンと入れ替わる。相手の『みがわり』状態を貫通する |
でんじは | 相手を『まひ』状態にする。じめんタイプやでんきタイプには無効。 |
おにび | 相手を『やけど』状態にする。ほのおタイプには無効。 |
おいかぜ | 4ターンの間、自分と味方の『すばやさ』が2倍になる。 |
バトン型
能力を上昇させて後続のポケモンに『バトンタッチ』をして引き継ぐ型です。
・自身もアタッカーとしても行動させやすい
・行動保証を持ったポケモンがサポートすることが多く、複数回技の使用ができる可能性が高い
・役割が明確で初心者にも使いやすい
・『バトンタッチ』が失敗すると何も引き継ぐことができない
・先制技に弱い
よく使用される特性
『くだけるよろい』『かそく』
よく使用される技
技名 | 効果 |
からをやぶる | 自分の『ぼうぎょ』『とくぼう』ランクが1段階ずつ下がり、『こうげき』『とくこう』『すばやさ』ランクが2段階ずつ上がる。 |
ちょうのまい | 自分の『とくこう』『とくぼう』『すばやさ』ランクが1段階ずつ上がる。 |
つるぎのまい | 自分の『こうげき』ランクを2段階上げる。 |
わるだくみ | 自分の『とくこう』ランクを2段階上げる。 |
めいそう | 自分の『とくこう』『とくぼう』ランクが1段階ずつ上がる。 |
ビルドアップ | 自分の『こうげき』『ぼうぎょ』ランクが1段階ずつ上がる。 |
りゅうのまい | 自分の『こうげき』『すばやさ』ランクが1段階ずつ上がる。 |
かげぶんしん | 自分の回避率を1段階上げる。 |
天候操作型
後続のアタッカーに繋ぐために、特性の効果で天気を変える型です。
特性の効果で、天気を変えて後続のアタッカーに繋ぐ役割を持ちます。
・自身もアタッカーとしても行動させやすい
・特性が天気を変更する効果であれば、場に出すだけで役割を果たすことができる
・選出画面で相手に役割がバレてしまう
・『ひんし』状態になると天気を変更することができなくなる
・天気による影響を逆に利用される可能性がある
役割破壊
役割破壊とは、相手ポケモンの行動を妨害して隙を作る役割のことです。
役割破壊は役割対象のポケモンの行動を妨害した後、どれぐらい影響があるのか考えることが重要です。
トリック型
アイテムを交換・与えて相手ポケモンの行動を制限する型です。
・相手ポケモンの行動を制限することができる
・機能停止にさせて起点にすることができる
・択が発生しやすく、相手の行動を読む必要がある
よく使用される技
変化技 | 効果 |
トリック | 相手と自分が持っている道具を入れ替える。片方しか道具を持っていない場合も成功する。 |
すりかえ | 相手と自分が持っている道具を入れ替える。片方しか道具を持っていない場合も成功する。 |
攻撃技 | 効果 |
なげつける | 自分の持っている道具によって効果が変化する。投げつけた道具はなくなる。 |
起点破壊型
技や特性で相手の起点作成の役割を持つポケモンを逆に起点にする型です。
・相手の行動をロックして、起点を作ることができる
・選出誘導させやすい
※選出誘導とは、強力な個性を持ったポケモンを止めるための対策ポケモンを選出せざるを得ない状況を作ること
・選出時から警戒されるため、行動の選択が難しい
よく使用される特性
特性 | 効果 |
マジックミラー | 必ず先制でき、そのターンの間、自分が受ける変化技を使用した相手に跳ね返す。 |
かげふみ | 相手は逃げたり、ポケモンを交代することができなくなる。相手がゴーストタイプや特性『かげふみ』の場合は無効。 |
よく使用される技
攻撃技 | 効果 |
ほのおのうず | 4~5ターンの間、毎ターン終了後最大HPの1/8のダメージを与え、その間ゴーストタイプではない相手は逃げたり交代できない。 |
うずしお | 4~5ターンの間、毎ターン終了後最大HPの1/8のダメージを与え、その間ゴーストタイプではない相手は逃げたり交代できない。 |
いのちがけ | 自分のHPを0にし、その分のダメージを相手に与える。ゴーストタイプには無効だが、それ以外のタイプ相性の影響を受けない。 |
変化技 | 効果 |
ちょうはつ | 3ターンの間、相手は攻撃技しか出せなくなる。(変化技を使えなくする) |
みがわり | 最大HPの1/4だけ削って、減らしたHPと同じHPの自分の分身を作り、分身のHPが0になるまですべての攻撃を自分の代わりに分身が受ける。 |
アンコール | 3ターンの間、相手は最後に使用した技しか使えなくなる。ただし、PPが0になると解除される。 |
かなしばり | 相手が最後に使った技を4ターンの間使えなくする。 |
その他
害悪戦術
特性や補助技で相手のポケモンの動きを止めて詰ませていく型です。
・相性の有利不利をひっくり返す力を持つ
・選出誘導させやすい
・運要素が大きいため安定が難しい
・1対戦の時間が長くかかりやすい
よく使用される特性
特性 | 効果 |
ムラっけ | 毎ターン終了時、『攻撃』『防御』『特攻』『特防』『素早さ』いずれかのランクが2段階上がり、別のランクが1段階下がる。 |
りんぷん | 技の追加効果を受けない。 |
てんのめぐみ | 技の追加効果の発生率が2倍になる。 |
よく使用される技
技名 | 効果 |
ねむりごな | 相手を2~4ターンの間『ねむり』状態にする。くさタイプや特性『ぼうじん』道具『ぼうじんゴーグル』を持っているポケモンには無効。 |
うたう | 相手を2~4ターンの間『ねむり』状態にする。相手の『みがわり』状態を貫通する。 |
さいみんじゅつ | 相手を2~4ターンの間『ねむり』状態にする。 |
キノコのほうし | 相手を2~4ターンの間『ねむり』状態にする。くさタイプや特性『ぼうじん』道具『ぼうじんゴーグル』を持っているポケモンには無効。 |
でんじは | 相手を『まひ』状態にする。じめんタイプやでんきタイプには無効。 |
へびにらみ | 相手を『まひ』状態にする。でんきタイプには無効。 |
みがわり | 最大HPの1/4だけ削って、減らしたHPと同じHPの自分の分身を作り、分身のHPが0になるまですべての攻撃を自分の代わりに分身が受ける。 |
まもる | 必ず先制でき、そのターンの間、相手の技を受けない。連続で使うと失敗しやすくなる。 |
技名 | 効果 |
ぜったいれいど | 相手を『ひんし』状態にする。こおりタイプ以外のポケモンが使うと命中率が20になる。 また、相手がこおりタイプの場合は効果がない。 |
じわれ | 相手を『ひんし』状態にする。ひこうタイプには無効だが、それ以外のタイプ相性の影響を受けない。 |
ハサミギロチン | 相手を『ひんし』状態にする。ゴーストタイプには無効だが、それ以外のタイプ相性の影響を受けない。 |
エアスラッシュ | 30%の確率で相手をひるませる。 |
ずつき | 30%の確率で相手をひるませる。 |
マイナーポケモン
使用率の低いポケモンで相手にとって予想外の行動で詰めていくモンスターです。
・行動が読まれにくいため、役割を遂行させやすい
・特性の認知度が低ければ、相手のターンを無駄にすることができる
・種族値が低かったり、弱点が多いタイプなど不遇されている点が多い
・役割が限られているため、行動の選択が難しい
▼ ランクマッチで活躍したマイナーポケモンの型紹介についてはこちら
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